フロッグのカラーの話。
昨日はバタバタしていて
ビッグバイトフロッグのカラー紹介が
出来なかったので
今日はビッグバイトフロッグのカラーを例にして
フロッグのカラーの菊元的使い分けのセオリーなどを
お話しして行きます。
まずはビッグバイトフロッグのカラー紹介です。
写真では背中側の色しか見えませんが
菊元的には背中は視認性と操作性の為に重要となり
フロッグの場合はむしろベリー(腹側)の色の方が
釣る為には重要だと考えています。
パッケージからでも背中やサイドまでは見えても
お腹のカラーは見えにくいこともある為
ベリーカラーのことを語りたく思います。
そのことは後に解説します。
まずはさらっと全12色の紹介です。
#59スケルトンチャート。
チャート系の見やすい色。
比較的どんな天候や水色にもマッチします。
#201アマガエル。
これも見やすい色ですが
腹側に仕掛けがしてあります。
かなり爆発力があるベリーのカラーを
僕は溺愛しています。
#202トノサマガエル。
かなりの人気色です。
日本のバスが一番好きなカエルはトノサマガエルだと
言う説があります。清水盛三説です。
僕はクリアーウォーター、晴れで使うのが好き。
#215ファイアーヘッド。
ファンシーな遊び心に溢れた色ですが、
かなりの実力派の実戦カラーです。
ローライト、雨、濁りに最強の色だと思います。
#218ワイルドピンク。
これもハイビジブルなカラーです。
ヒシ藻の上を引くならトノサマガエルよりも
遥かに見やすく操作がしやすい。
僕は晴れ、クリアーで使います。
#233ブルーギル。
ベイトフィッシュライクなカラー。
バスがギルや小鮒などを喰っていそうな時や
曇天時または雨の時に使います。
#235サイトフラッシュ。
これもハイビズなカラーで操作がしやすい。
でも、本当のキモはベリーのカラーにあります。
セオリーではローライト時や濁り水で使いますが
クリアーでも爆発力を持ったカラー。
#239スケルトンオレンジ。
全天候型ワイルドカラー。
ハイビズでヒシ藻の上でもどこに自分のカエルがいるか
すぐに分かります。
晴れても曇っても雨でも安定した実力を発揮します。
#240ブルーバックヘリング。
ベイトフィッシュを意識して使う色です。
クリアー、晴れ~曇りなどで使う色。
サイドのイエローストライプが効果的です。
#602ビッグバイトチャート。
言わずと知れた大人気色。
これも見やすいのが何より操作性を高めます。
晴れで使うのがセオリーですが
条件に関係なくデカバスが何故か好む色です。
#619ブラックボーン。
濁り水やローライト、雨天に強いカラーですが
晴れでもクリアでも爆発するにはわけがあります。
シャワーブローズのこのカラーの威力が
それを証明しています。
#877モンキーバナナ。
お遊びのようですが釣れるアピールカラーです。
ハイビジブルでなおかつ膨張色であります。
いわゆる強い色で濁りにも強いカラーです。
以上12色をざっと菊元的インプレして見ました。
ここからが本題です。
あくまでも僕個人の経験に基づいた
独断と偏見で語っていきます。
先に述べたベリー(腹側)のカラーの
重要性の解説です。
フロッグの場合はほぼ水面が活躍の舞台で
潜らせて使うことがほとんどないため
バスの視線からは背中の色はあまり見えていません。
(透けて見えるカラーは別。)
その為、他のルアーよりベリーのカラーがことの他
重要になってくると僕は考えています。
簡単にベリーの色をパターン化してみます。
ホワイトベリー系。
上からワイルドピンク、トノサマガエル、ビッグバイトチャート。
ベイトフィッシュの多くはバスなどの外敵からカムフラージュするため
腹側が白くなっています。(背中側は地味なボトムに溶け込む色)
それは見上げた時、明るく、透明度が高いほど
腹側が白いほど目立たなくなるからです。
言い換えれば腹が白いのはナチュラルな色と言えます。
ベリーが白い色は晴れた時やクリアな時は特に
自然界のエサに近いと考えらえるので
そんな時、僕は背中の色よりも腹が白いフロッグを
多用します。ナチュラルカラー的な考え方です。
同時にルアーのシルエットをぼやけさせてバスを騙しやすくする
という効果があります。
ワイルドピンクは最も白く最も晴天クリア向き。
トノサマガエルは薄くゴールドが入っているので
少々の曇りや濁りにも対応。
ビッグバイトチャートは白ベースにオレンジストライプが
入っているのでクリアーから濁りにも対応します。
ラメラメベリー系。
曇天時や雨天時など。少々の濁りにも対応する傾向が強いカラー群です。
上からブルーギル。
これはベイトフィッシュライクだけでなく
フラッシング効果も高いシルバーラメ。空が暗い雨の時に特に威力を発揮します。
2つ目はブルーバックへリング。
これもシルバーベースにオーロラ系ラメのフラッシュカラー。
ウォーキングザドッグの時にチラチラ見える黄色のストライプが
アクセントになります。
どちらかと言えば白系に近い効果もあり晴天時やクリアもいける
オールマイティーカラーです。
3つ目はスケルトンオレンジ。
背中のオレンジが空けて見える半透明ベースに
オーロラ系ラメ。
曇り空の時に多用したいカラーです。
最下段はスケルトンチャート。
半透明ボディーに背中のチャートが透けて
オーロラ系ラメが少ない光量でもアピール。
曇りでも晴れでも効果的です。
ビッグバイトフロッグでは今回は採用しませんでしたが
ゴールドのラメも曇りや雨では特に強いカラーです。
ポッパーフロッグのドルクスなどがゴールドベリーの
代表的なカラーです。
シルバーはもっとアピールさせたい時、
オーロラ系ラメはもう少し幅広く透明度や天候に対応する
カラーと僕は考えています。
ラメ系の中ではナチュラルに近いのが
オーロラ系と思っています。
ブラックベリー系。
フロッグでは絶対になくてはならない腹黒系です。
下の2色はラメ系とのコンビネーション。
ホワイトベリーと対極のカラーで
雨天、曇りなどのローライトやマッディーウォーターで
目立つ色です。
昔からアメリカでのナイトフィッシングでは
黒いルアーが定番と言われますが
暗い水中から見上げた時に
月明かりで最も見えやすい色が黒と言われています。
逆に言うとクリアー、晴天で最も目立たせたい時は
黒が効きます。ナチュラルにホワイトベリーを使うのとは
対極の考え方です。
上からファイアーヘッド。これは真っ黒にチャートとオレンジの
アクセントが入った最も強い黒系。
ダダ雨や濁った状況では最も信用しているカラーです。
2番目はサイトフラッシュ。
クリアーにシルバーラメベースにブラックストライプ。
濁り、雨、曇りなどではこれを多用します。
表は見えやすいけど腹黒い実力者です。
最後はブラックボーン。
これは言い換えるとシルバーラメ系です。
サイトフラッシュよりさらにシルバーラメが際立ちます。
ブラックラインがやはり濁り水やローライト時には
抜群の効果を発揮します。
ブラックベリー系は濁りや雨、曇りのローライトで
使うことを基本に作りました。
でも、黒は基本的に他の色が釣れない時に
爆発的に効く色です。
言ってることが逆みたいですが
目立たせてアピールさせたい時、
他の色で釣れない時は僕は腹黒系を多用します。
困った時のブラックベリーです。
チャート系とグロー系。
最後の2色は流派の違うベリーカラー。
上のモンキーバナナはマットチャートのアピール系カラーです。
いわゆる強いカラーです。
チャートは一般的に濁った水域で使うことが多いですが
水色にこだわらずパイロットカラーとして先発で使うのも面白いカラーです。
そして最後がアマガエル。
このカラーは一見ホワイト系みたいですが
実はグローカラーです。
ボーッと光る膨張色になります。
この色は凄いです。
何故かデカイのが釣れてしまうことが多いです。
何でかは分からんけどデカバスが好む何かを
持っているカラーだと思っています。
僕は天候に関係なくヒシ藻などではなく
オーバーハングシェードなどで多用します。
なんだかフロッグのお腹のカラーのことを
語っていたら際限なくなって来ました。
異論がある方もおられるかと思いますが
あくまで僕の独断と経験から
ざっと分類したカラーの話なので
参考になるところだけ参考にして下さい。
まとめると
クリアー晴れはホワイトベリー。
やや濁り、曇り雨はシルバーラメベリー。
オールマイティーがオーロララメベリー。
濁りや雨などローライトはブラックベリーかチャートベリー。
スペシャルがグローベリーとなります。
勿論、何度も言っていましたがこれは基本のベリーカラーの考え方。
実戦では閃きを優先することも多々あります。
ブラックベリーの例があるように
時には真逆の状況で凄いことになる事もあります。
僕の考えでは
フロッグは最低、白腹、ラメ腹、黒腹は持っていた方が良いと思われます。
でも、本当はもう少しカラーバリエーションを追加したいですわ。
実際は泣く泣く発売を見送ったカラーもあります。
長々とフロッグのカラーのことを語っていたら
物凄く書くのに時間を費やしてしまいました。
でも、カエルのカラー一つをとっても
物凄く、こだわりを持って作っていることを
分かってもらえれば幸いです。
それは釣る為のこだわりだからです。
それでは名古屋へ出発する準備をします。
皆さん、明日からの名古屋バスフェスタでお会いしましょう!